手負いの鹿が傷を癒したという言い伝えが残るアルカリ性の冷鉱泉
緑に包まれた男女の展望大浴場や10時間ステイプランは貸切風呂も
承久年間に謂れが遡る冷鉱泉を食事付日帰りプランで
源泉は毎分10L自噴する泉温15.4度の冷鉱泉。成分的には280.7mg/kgと低濃度で、フッ素含有量が3.8mg/kgと温泉法第二条第一項規定値2mgを満たすことから温泉認定。Ph9.4のアルカリ性で無色澄明、無味無臭。供給量を補うため加水し、約40度の加温循環式で配湯。開湯は約800年以上昔の承久年間に手負いの鹿が湯で怪我を癒す姿を猟師が発見したのが始まりとされ、宿が佇む湯基入沢(とうきいりさわ)の由来を彷彿とさせる。旅館創業は明治末期。当初は源泉名“名栗ラジウム鉱泉”のとおりラジウム泉だったが、年月を経て泉質が変わり、現在のラジウム含有量は規定値に届かず。しかしながら裏山と接し、奥武蔵の山並みを見渡す静謐な湯浴みはここならでは。
外来は入浴のみの利用は不可で、内湯と露天風呂を備えた男女別展望大浴場を利用する昼食付プランから、さらに貸切風呂が付いて2食付10時間ステイプランまで揃う。
男女「展望大浴場」は緑あふれる内風呂&露天風呂
春は新緑、夏の爽やかな沢風、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の自然美が満喫できる「男子展望大浴場」「女子展望大浴場」。それぞれ内風呂×2、露天風呂×1を備え、特に交替はしない。
植栽をあしらった露天風呂は、男子「天の川」女子「銀河」と命名。2〜3人が入れる岩風呂で浴槽底は肌触りの良い青石で整える。どちらも山々を望むが、男性は透明シールド越しに里を見下ろし、女性は低い柵越しに山々を見渡す。
内風呂は男子は黒御影石造りの「牽牛の湯」、女子は赤御影石造りの「織姫の湯」。天井や壁は西川材を使用し、窓の向こうは名栗の山々に育ちゆく西川材の杉や檜の姿。窓辺に据えたメインの湯船は12〜3人が入れる大きさで、湯縁に頭を乗せてくつろぐ木枕を男子2個、女子3個用意。そのほか2人程が入れる西川材の檜風呂があり、柔らかな感触が心地よい。洗い場は男女各8席。ボディソープ、シャンプー、リンス、石鹸を備える。
食事&入浴の日帰りプランはスタイルに合わせて様々
日帰りプランは食事&入浴のみ。手軽なのは別館の炭火焼レストラン「山の茶屋」利用コース。2,041円〜5,500円まで4種類あり、11時〜14時半または17時〜19時半。別料金で個室利用可。予約なしでも大丈夫だが、土日祝は登山客も多く予約が吉。
「昼会席コース」は11時〜14時半(12時〜13時昼食・要予約)。広間で頂く会席料理が5,000円〜10,500円まで4種類。2〜7名相席、8名以上個室小宴会場。空きがあれば別料金で客室利用可。
日曜・平日限定「日帰り満喫プラン」は11時イン21時アウトの個室ロングステイで昼食&夕食&「貸切風呂(50分)」付き。1名11,500円〜(2名〜)。浴室は天然岩が豪快な「岩」、信楽焼製「土」の2種で2〜3人定員の内風呂。別に宿泊者のみOKの西川檜が贅沢な男女入替制「木風呂」がある。
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男子:露天風呂「天の川」
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男子:露天風呂「天の川」
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女子:露天風呂「銀河」
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女子:露天風呂「銀河」
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男子展望大浴場「牽牛の湯」
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男子展望大浴場「牽牛の湯」
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男子展望大浴場「檜風呂」
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男子展望大浴場「洗い場」
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女子展望大浴場「織姫の湯」
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女子展望大浴場「織姫の湯」
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女子展望大浴場「檜風呂」
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女子展望大浴場「洗い場」
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貸切風呂の棟を外から見る
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貸切風呂「岩」
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貸切風呂「土」
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宿泊者専用男女入替制「木の湯」
脱衣カゴ&コイン不要の貴重品ロッカー、タオルを備えた脱衣所
パウダースペースのアメニティは細々揃って手ぶらOKの充実ぶり
脱衣所には木の棚に置いた脱衣カゴ男女各30個ずつと、コイン不要の貴重品ロッカー、大小のタオルセットを用意。休憩用の畳ベンチを置き、窓から緑の景色を眺めることができる。
各席に洗面台が付いたパウダースペースはアメニティが充実。無料ドライヤー、綿棒、カミソリ、ヘアブラシ、ローション、乳液、ティッシュ、手も洗えるフェイスソープに加え、男性はヘアトニック、ヘアローション、女性はコットン、ヘアゴム、シャワーキャップと手ぶらでOKのラインナップ。
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男湯:脱衣カゴが並ぶ脱衣所
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男湯:パウダースペース
休憩専用室はないが、座って休めるティーラウンジや読書ルームを開放
入浴のみのプランがないので、食事の時間が休憩を兼ねるような雰囲気
入浴のみのプランがないため、休憩専用室は用意をしていない。大広間などで頂く食事の時間が休憩を兼ねるような雰囲気。のんびりしたい場合は空きがあれば、別料金で客室の利用が可。10時間のロングステイプランは、チェックイン・アウトのある完全個室利用なので、自由に休憩を挟んで、何度も温泉を楽しめる。
そのほか、ティーラウンジ「エクセルシア」など1Fロビー各所や雑誌やマンガを備えた「読書ルーム」のテーブルセット、ベンチで座って一休みできる。
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読書ルーム
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ティーラウンジ
事前予約制「昼会席コース」で川魚や山菜、きのこなど旬の山の幸を
予約不要の「山の茶屋コース」は気軽な蕎麦御膳から朴葉御膳など
事前予約制「昼会席コース」は本館お食事会場利用(相席)。鯉や山女魚、山菜、きのこなど季節の山の幸が人気。一品ずつ運ぶ会席料理で、雪コース5,000円〜など品数や鍋料理の有無で異なる4種類。別料金一人1,500円で個室利用も可(2〜6名)。
予約不要の「山の茶屋コース」は隣の別館炭火焼レストランで頂く(ランチ&ディナー営業、食事のみOK)。蕎麦御膳2,041円から朴葉御膳、炭火焼コースなど。
※食事料金は全て入浴料込
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大松閣「昼会席コース」
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山の茶屋「炭火焼コース」
1Fフロントロビー近くの売店で秩父や飯能、名栗の食品や物産を販売
人気は自家製朴葉みそ、名栗産はちみつ、地酒「天覧山」など
1Fフロントロビー近くの売店で漬け物や加工食品、菓子などの食品、物産を販売。人気は自家製朴葉みそ、名栗産はちみつ、地酒「天覧山」など地元産品を多数取り揃える。
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売店・お土産
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綵珠のパウンドケーキ
宿泊は1室2名16,800円(トイレ付)から各種プランを用意
新館24時間ステイのレディースプランや飯能駅からの無料送迎バスもあり
日帰り利用できるリラクゼーションなどは特になし。
宿泊での利用は清風館(トイレ・洗面所付)1室2名16,800円〜。新館の翠明館(バス・トイレ付)は1室2名18,900円。同利用で24時間ステイなど特典満載のレディースプラン1室3名15,750円〜。男女入替「木の湯」も楽しみの1つ。
飯能駅南口〜大松閣を往復する無料送迎バスを日に4本用意(要予約)。団体宴会利用は青梅、飯能方面へ送迎可能(8名以上)。
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清風館(トイレ・洗面所付)和室
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小宴会場 昼会席としても利用
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男性:脱衣カゴが並ぶ脱衣所
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脱衣所の貴重品ロッカー
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脱衣所から緑の景色を望む
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男性:パウダースペース
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男性:洗面台のアメニティ
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女性:洗面台のアメニティ
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1Fフロントロビー
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「読書ルーム」のテーブルセット
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「読書ルーム」のテーブルセット
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「読書ルーム」のマンガや雑誌
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宴会場
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掘りごたつ式小宴会場
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「山の茶屋」外観
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「山の茶屋」は炭火焼レストラン
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「山の茶屋」座敷席
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「蕎麦御膳」
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翆明館(バス・トイレ付)和室
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浴場入口
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フロント
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館内案内板
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山の茶屋入口
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湯基入沢(とうきいりさわ)
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埼玉県指定有形文化財 名栗川橋
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名栗川橋向かいが大松閣への入口
西川材を中心とした木と生花が彩る明治末期創業の旅館「大松閣」です
賑わう時間帯は昼ご飯時、特に登山のオンシーズンとなります
当館は明治末期の創業で、もともとは東京のマッサージ師が湯治と治療客を目的に屋号「名栗館」で開業。その後材木商や薪炭業、土建業を営む柏木代八が若い大工の棟梁、浅見松三とともに全国の旅館を行脚し、現在の大松閣をはじめました。屋号の由来は代八の“代(大)”と松三の“松”からです。館内は西川材を中心とした「木」と「生花」が館内各所を彩り、静かな渓谷ならではの、閑静なひとときをお過ごし頂けます。
さて、混雑情報ですが、当館は食事付の日帰り温泉プランとなりますので、11時頃から、平日は12時まで。土日祝は13時までが賑わう時間帯です。名栗エリアは奥多摩、青梅、秩父など奥武蔵の山々の登山で人気。オンシーズンは人も多くなります。
「宿泊は出来ないけど、旅気分を味わいたい」という方は11時〜21時の10時間ステイができる「日帰り満喫プラン」がおすすめ。専用の送迎バスも合わせて最終20時半まであります。
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埼玉県飯能市下名栗917 TEL:042-979-0505 名栗温泉 大松閣
印刷したクーポンを入館時フロントに提出の上
「昼会席コース」利用の方、ティーラウンジドリンク券進呈
*昼会席コース(入浴付5,000円〜10,500円、事前予約)*
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